【私学最高峰】早稲田大学の推薦入試を解説!!

本日は、早稲田大学の総合型選抜、学校推薦型選抜について、
紹介させていただきます。

早慶と言えば言わずもがな、
日本の私学のトップ校です。

当然、一般入試で入るには膨大な勉強量が必要となります。

しかし、両校ともに、
一定数一般入試以外の入試形式での入学が可能です。

もちろん、それらを楽に入れる入試と言うつもりはありません。

ただ、もし自身の持っている資格や能力を活かし
チャレンジできるものがあれば、
是非受験戦略に組み込んでもらえるといいかなと思います。

本日は早慶のうち、
早稲田大学の方を解説させていただきます。

最初に注意いただきたい点だけ書かせていただきますが、
本記事は誤りの内容細心の注意を払っておりますが、
誤りがあった場合にこちらで責任を負うことはできません。
特に受験生の皆さまは
ご自身の目で必ず入試要項をお確かめいただければと思います。

また、帰国生向けの入試やスポーツ推薦、社会人向けの入試形式など、
該当する人が著しく少ないと思われる形式については
割愛しております。

こちらに記載しているものが
入試形式のすべてではないということも、
ご承知おきいただければと思います。

入試の全体像

まずは、早稲田大学の入試の全体像を説明させていただきます。

早稲田大学は他の大学と同様、
共通テスト利用を含む一般入試の他に、
その他のいわゆる推薦入試として
指定校推薦や総合型選抜(旧AO入試)が行われています。

総合型選抜については、
各学部で特徴的な選考・課題が課されており、
さらに評定平均の基準も設けられていることから、
高1、2のうちから準備が必要となる学科も多くあります。

募集定員について、2021年度のデータですが、
共通テスト利用を含む一般受験が全学部合計して5,000名程度、
推薦入試について、
指定校推薦が1,500名程度、
総合型選抜などその他の選抜が250名程度となります。

これらは「募集定員」になりますので、
特に一般入試の場合はこの数字を超えて合格者が出されることが想定されます。
その点、実質倍率等に使用される数字とは若干異なることを
ご承知おきいただければと思います。

また、これ以外に、
附属・系属校からの進学者数、
帰国生向けの選抜や社会人向けの選抜の定員などを合計すると、
全体の定員になるかと思われます。

各学部の推薦入試について

では、各学部の推薦入試の
出願基準や選考内容について、
説明をさせていただきます。

社会科学部

社会科学部は自己推薦の名前で、
総合型選抜を実施しています。

昨年度は、
志願者が297名に対して
合格者は39名、
倍率は7.6倍程度となっています。

主な出願資格は、
①評定平均4.0以上
②欠席日数が45日以内
③活動実績
の3つです。

③活動実績については、下記のいずれかに該当する必要があります。
●学芸系またはスポーツ系クラブなどに所属し、
 都道府県以上の大会・コンクール・展覧会などに
 おいて優秀な成績を収めた者。
●生徒会活動において、めざましい活躍をした者。
●資格(語学検定や財務・会計資格など)を有する者。
●その他、学校外での諸活動(クラブ活動、ボランティア活動など
 において、めざましい活躍をした者。

選考については、
日本全国を関西ブロック、九州ブロックなどといった形で
7つの地域ブロックにわけ、
各ブロックで5名程度合格者を選出するということです。

一次選考が書類選考、
二次選考が小論文と面接となっています。

書類選考については、
調査書、
800字以内の志望理由書、
大会記録、生徒会活動や学校外活動、資格などを記載する活動記録報告書、
出席状況などを加味し選考されます。

二次選考の面接については情報が
公表されているわけではありませんが、
小論文は過去問がありますので、
こちらを紹介します。

問題文をそのまま抜粋します。

「東京2020オリンピック競技大会は、
様々な意見がある中で今年開催されました。
オリンピックは、スポーツを通じた世界平和の
構築に貢献する一方、巨額の費用が掛かるなどの問題があり、
開催意義が問い直されつつあります。
今後のオリンピックをどのようにしていくのがよいか、
あなたの考えを800字以内で述べてください。」

この設問自体については、
身近な内容ですし、
文字数もそれほど多くなく、
書きやすいものになっているかなと思います。

国際教養学部

こちらの学部については、
AO入学試験という名前で選抜が行われています。

昨年度の募集人員は100名、
受験者が682名に対し合格者が142名、
倍率は4.8倍です。

出願条件に、活動実績があることや
所定の英語資格があることなどは
含まれていません。

ただ、出願にあたり必要な書類に、
志望理由書や調査書等に加え、
「英語能力をに関する試験結果」が含まれております。

この対象となる英語資格は、
TOEFL iBT、IELTS(Academic)、実用英語技能検定(英検)
の3つとなっていますので、
結果的にこれらの点数を持っていることが必須になります。

当該学部の難易度を見る限りは、
英検で言えば準1級程度の結果は必要になると思われます。

こちらの学部の一般的な総合型と異なる点は、
一次選考と二次選考に分かれていないところです。

全員が筆記試験を受けることができ、
書類審査と合わせて合否が判明します。

書類選考で提出が必要な主な書類は、
Application Form、調査書、英語資格の証明書になります。

「Application Form」とは、
オンライン上で作成する書類になりますが、
下記の項目を入力します。
01_出願者情報
02_学歴
03_英語外部検定試験スコア
04_中学卒業以降の国際体験(500字以内)
05_中学卒業以降に一番力を入れて取り組んだこと(300字以内)
06_Essay(800字以内)

「06_Essay」は
「今までのご自身の経験と
将来の夢をつなぐ場としてSILSを選んだ理由を
日本語800字以内で入力してください。」
という内容になります。

志望理由書の提出はありませんが、
この「Application Form」がその代わりになっている
というイメージです。

続いて筆記試験ですが、
これは「Critical Writing」という内容で、
入試要項には
「与えられた資料を理解し分析したうえで、
自分の考えを表現する審査」
との記載があります。

これは、長文読解の選択肢問題と
ライティングが混ざったような試験です。
ライティングは、長文を読みそれに関連するトピックで、
指定された議題について自身の意見を述べる形式です。

合計で2題出題されます。

以上のことからわかる通り、
確かに出願資格として英語資格が
明記されているわけではないものの、
提出が必須な上、
一定以上の英語力が必要とされる筆記試験が課されることから、
それなりに英語に自信がある人でないと合格は難しいと思われます。

人間科学部

人間科学部は、
FACT選抜という名前ですが、
学校推薦型選抜という形式に該当します。

これは、総合型選抜とは異なり、
学校長の推薦が必要というものです。

ただ、指定校推薦のように
枠が限られているということではありませんから、
高校で大きなトラブルなどがなければ
基本的には誰でも応募が可能です。

出願資格Aと出願資格Bがあり、
それぞれ国内者向けと帰国生向けとなっております。
今回は、国内者向けの試験方式について解説致します。

出願条件は
①評定平均
②履修条件
③欠席日数
④外国語資格・検定資格の証明書提出
です。

まず、①評定平均は
全体の平均が3.9以上であること、
理科と国語の評定平均が4.1以上であることです。

「理科」と「国語」の評定平均については以下の通りです。
「理科」の「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」から3科目以上(ただし、「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目以上の履修を必須とする)および「国語」の3科目以上を履修し、「理科」および「国語」で履修したすべての科目を合わせた評定平均値。

②履修条件は、
「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学A」「数学B」を
すべて履修していることという条件になります。

③欠席日数は、3年間の欠席日数が
40日以内であることが条件となります。

④外国語資格・検定資格の証明書提出は、
以下の試験が有効となっています。
「TOEIC(Listening&Reading)、TOEFL(iBT、PBT)、IELTS(Academic Module)、GTEC(Advanced・CBT)、TEAP(技能パターンは問わない)、実用英語技能検定(英検)、ドイツ語技能検定試験、ゲーテ・ドイツ語検定試験、実用フランス語検定試験、DELF / DALF (フランス国民教育省認定フランス語資格試験)、実用中国語検定試験、HSK(中国語検定)、スペイン語技能検定、DELE (スペイン語検定試験)。国際バカロレア(IB)最終試験の成績見込評価証明書(Predicted Score)でも可。」

一次選考がこれらの提出書類と事前課題に基づく書類選考、
二次試験が論述試験と面接試験となっています。

一次選考の事前課題ですが、
昨年度は「サンプリング」という考え方について、
具体的な作業をしながら傾向や気づきに対して
記述するというものでした。

作業と考察ともに複数回にわたりますので、
負荷としては一定程度かかるものかなと思います。

つづいて二次試験についてですが、
こちらで使用される論述試験は、
「データを客観的・批判的に読み取り要約する分析力、得られた洞察の合理性を自ら確認し、また展開する省察性や論理性、示すべき事柄について必要に応じて図や表を併用しながら他者にわかりやすく伝える表現力を評価」する試験ということです。

昨年度は、不規則に並んだ点の一部が隠されており、
その部分にある点の数を推計する問題
(その方法の記述などを含む)、
写真や英語、表などを含んだ資料を総合的に分析し、
自身の考えを日本語で記述する問題が
出題されていました。

一般受験のように、
知識の豊富さが問われる試験ではないものの、
一定程度の知識を前提とし自身の考えをわかりやすく発信する能力が
必要とされる印象です。

創造理工学部建築学科

建築AO入学試験という名前で、
その名前の通り総合型選抜の形式で実施しています。

2021年度の試験結果ですが、
募集人員が26名、
志願者の合計が68名に対して合格者が18名、
倍率は3.8倍となっています。

出願条件に平均評定などはありませんが、
「高等学校または中等教育学校後期課程において
数学Ⅰ、Ⅱ、A、Bを履修しており、
かつ理科の合計取得単位数が10単位以上であること」
という履修科目の条件があります。

一次選考が書類選考で、
提出書類は以下の通りです。
【1】入学志願票
【2】調査書等出願資格を証明する書類
【3】志願者自己報告書
【4】活動実績報告書
【5】推薦状
【6】検定料申込み内容照会結果

この中で特に作業が必要なものが、
【3】志願者自己報告書
【4】活動実績報告書
となります。

【3】志願者自己報告書の方には
志望理由と入学後の抱負を、
それぞれ用紙1枚程度に記入します。
また、これまでの学校行事、研究活動などの
活動実績の記入も必要です。

この活動実績については、
【4】活動実績報告書でA4サイズ4枚以内で、
具体的に報告します。

これらの書類による一次選考を経て、
二次選考の筆記試験と面接に入ります。

一次選考に合格した人には、
二次選考の当日までに「自己PR資料」の作成が求められます。

これは、
「志願者の創造性や個性、リーダーシップなどをアピールする、
作品・研究・調査・社会貢献などの活動実績を表す資料」で
書式、枚数は自由です。

また、筆記試験がかなり特徴的で、
毎年抽象的な「絵」の課題がでます。

昨年度は、「地球の内側を描く」という課題でした。
ただ、単に現実の地球の内側を描くのではなく、
自身で想像力を働かせ、
地球を1つの宇宙船に例えたり、
そこにロマンを求めたりして、
空間として描くということでした。

その前は「火が作る感動的な空間」、
さらにその前は「記憶に印象的に残っている光」を
描くということで、
どの年も非常に抽象度の高い課題が出ている印象です。

毎年、これに加えてなぜそれを書いたのかなど
自身の考えを300字程度で書く問題も出題されています。

問題については毎年概ね同じ傾向であることから
対策が可能かもしれませんが、
一朝一夕で対策できるような内容でもないと思います。

法・商・文構・文・人科、スポ科共通

最後に、新思考入学試験という入試形式を
紹介させていただきます。

各学部で、使用する試験内容は共通ですが、
最終盤で共通テストの結果を使用するのですが、
その使用する科目が学部によって異なります。

2021年度の入試結果ですが、
対象となる学部合計の数字で、
志願者が309名、合格者が16名ですので、
倍率は19倍程度となります。

一次試験は書類選考、
二次試験は筆記試験、
最終選考が共通テストの結果となります。

それぞれ説明させていただきます。

まず一次試験の書類選考ですが、
提出資料は以下になります。
1 出願書類チェックリスト
2 入学志願票
3 出願資格を証明する書類
4 課題レポート
5 活動記録証明書(任意)

この中で、形式的に書くことが決まっていないものは
「4 課題レポート」になります。

これは、次の5点を項目別に、
A4サイズ4枚までに記入するという課題です。
① どのようなことを地域の課題と考えているか
② 志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
③ その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
④ 本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか
⑤ 卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか

これらの書類選考に合格すると、
二次選考の筆記試験に進みます。

筆記試験は、毎年若干傾向が異なりますが、
概ね2~3題の論述問題が出ます。

昨年度は表から日本の課題と解決策を述べる問題と、
事前課題について自身で評価し考えを述べる問題が
出題されました。

一昨年は、コロナウィルスが
大学入学後自身の勉学・研究・活動などに
どのような影響を与えるか考察する問題、
日本の出生数や出生率に関するグラフから
少子化問題について考察する問題が出題されています。

まとめ

以上、早稲田大学の推薦入試について
紹介させていただきました。

本日紹介させていただいた選抜以外にも、
スポーツ科学部のいわゆるアスリート選抜、
総合型選抜や、
社会人用の選抜、
留学生や帰国生向けの選抜など
早稲田大学にはさまざまな選抜方式があります。

是非、ご自身で入試要項や公式HPをご確認いただき、
内容を見ていただけるといいかなと思います。

本日紹介させていただいたいずれの入試形式についても、
内容をお読みいただければわかるとは思うのですが、
準備に非常に時間が取られます。

また、試験内容も特殊であり、
そのためだけに高校3年生の受験前の貴重な時間を使うというのは
なかなかリスキーだと思います。

ですから、このような試験形式で入学を考えている場合は、
高校2年生、あるいは1年生のうちから
準備を進める必要があると思います。

直前に追い込んでどうこうなるような内容ではありませんから、
前々から、こつこつと準備を積み重ねることが大切に思います。

早稲田大学の推薦入試に限らず、
他の大学でも評定平均が必要だったり、
英語の資格が必要だったりと、
推薦入試には長期間の準備が必要な内容が多いです。

高1、2年生のうちから、
入試概要を確認するなどして、
着々と準備を進めていただくことが大切だと思います。

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