さて、これまで現代文の解き進め方、文章を先に読むべきか、問題を先に読むべきか、それとも並行して読むべきかというところを解説してきました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、向いている人、向いていない人がいましたね。
今回は最終回として、それらのまとめをしたいと思います。
おさらいですが、現代文の解き方は以下の4種類です。
①文章を全文読んでから問題を解く。
②文章を読みながら、空欄や傍線に差し掛かったら問題を解く。
③文章を読んでいて、一区切りついたらそこまでに関する問題を解く。
④問題文を読んでから、文章を読み始める。
それぞれ、見ていきましょう。
それぞれのメリット(〇)・デメリット(●)
①文章を全文読んでから問題を解く。
〇文章を一通り、途中で何にも遮られずに読み進められるので、文章の理解はしやすい。
●問題を解くときに、傍線部をもう一度読み直す必要があったりするので、時間がかかる。
⇒読解力に自信がない人にオススメ!
②文章を読みながら、空欄や傍線に差し掛かったら問題を解く。
〇問題を解くときに、傍線部をもう一度読み直す必要がないため時間を節約することができる。
●文章を読み進める途中で問題を解くため、文章の理解に集中できなくなる。
⇒読解力に自信がある人にオススメ!
③文章を読んでいて、一区切りついたらそこまでに関する問題を解く。
〇読み直しの必要がなく時間の節約になる上、意味の区切れまで読み進めるので文章理解もしやすい。
●「文章の区切れ」を自分で見極める必要があるため、一定程度の読解力が必要。
⇒幅広くオススメできるが、読解力のある人しかできない方法!!
④問題文を読んでから、文章を読み始める。
〇問題文を読むことで文章の内容を把握してから本文を読み始めることができるため、本文の理解がしやすい。
●問題文から本文を理解するには、高度な読解力が必要。
⇒高度な読解力を持つ人にはオススメ!!(塾講師はよく勧めてくるが、それは塾講師の読解力が高いためできるということで、生徒全員に適している方法とは言えない。)
まとめ
ここ数日にわたって、本文と問題文をどのような順序で読むかの解説をしてきましたが、いかがでしょうか。
途中でも言っていることではありますが、どれも「絶対オススメ」ということではありません。
最終的には「合う」「合わない」の話だと思っています。どの方法もメリット・デメリットありますから、全部の方法を一通り試してみるのがいいと思っています。
ですから、学校の教師や塾の講師がオススメしてくる方法があるとは思いますが、それ以外をやってはいけないということではないと思います。
是非自分の力で、どの方法が一番か試してみてください。
さて、今後も講師として、受験へ向けた科目ごとの知識などについて発信していきます。引き続き、よろしくお願い致します。
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